パルス

The Back Horn( 爆轟樂團 ) パルス歌詞
1.世界を撃て

作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN

突風が吹いて葛藤が砕け散った
雑踏を抜けて戦場へ舞い戻った
それぞれの日々が戦う意味だ
逃げ出すほど弱くないさ 拳を握る

瞬間風速は台風を越えていった
上昇気流に乗っかって舞い上がった
何処までも飛べよ 想うがままに
自由を奪い取れ 共に夜明けを目指す

孤独を暴く光 その最前線をゆけ
見つめる眼差しは真っ直ぐに 世界を撃て

臆病者が俺のことを呼んだ
闇の中で首根っこを掴んだ
蹴飛ばして躍れ その亡霊を
しらけたしゃれこうべ 風に吹かれ消えてく

命を懸けてみたい 信じるべき想いに
暮れゆく橙の逆光を切り裂いてく

臆病者は過去を抱いて死んだ
覚悟決めて生まれ変われ今夜
生きてゆくことを諦めるなら
軽蔑しておくれ どうか愛する人よ

孤独を暴く光 その最前線をゆけ
見つめる眼差しは真っ直ぐに 世界を撃て

心が正解だろう いつかは笑えるだろう
果てなき悪戦苦闘の道 続いてゆく

顔を上げて世界を撃て


2.フロイデ

The Back Horn - フロイデ
作詞:岡峰光舟
作曲:THE BACK HORN

最果ての戰場に遠吠えが響く
迫りくる地平線 蠢く鋼の音

振り向けば滲む空 血の雨に染まる
こびりつく腦裡には世界平和の讚歌

一人タクト振る赤い淚のマエストロ

押し寄せる數多もの紅蓮の怒號
腦みそを驅け拔ける歡喜の調べ
入り交じる曳光に身を伏せたまま
朽ち果てたバイオリン 狂氣のフロイデ

踏みにじった夢の跡 舞い上がる火の粉
時の風吹き荒び全てを燃やし盡くす

繰り返し牙をむく憎しみの丘
誰のため何のため嘲笑う月
在りし日の旋律に遙かなる空
絕え間ない戰慄に運命を知る

叫び續け
絕望の快樂にめり迂む鉛
誰もいない
朽ち果てたバイオリン 狂氣のフロイデ


3.覚醒

作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN

黒い翼広げ 羽撃くカラスが夜を告げる
赤いテールライト 流れる景色が滲んでゆく

同じ空の下 君を探してた

白い翼なんていらない 僕らは天使じゃない
きっと この背中は大事な誰かを守る為に

消えた箒星 声が聞こえるよ

僕らはいつだって独りじゃない ここに居るよ
未来がどんな遠くても
世界が目覚める あの夜明けに手を伸ばすよ
溢れる本当の想い重ねて

愛を知らぬまま 風に吹かれてた
錆びた十字架は何も語らない
鼓動 脈を打つ 僕ら目覚めてく
響き出す 胸の奥まで

僕らはいつだって独りじゃない ここに居るよ
未来がどんな遠くても
世界が目覚める あの夜明けに手を伸ばすよ
溢れる本当の想い

生きろって 死ぬなって言う前にあなたが必要だって
抱き締めておくれ強く
独りじゃないなら闇の中を走り出せる
僕らは何度でも繋がってゆく

今 悲しみを越えてゆけ


4.さざめくハイウェイ

作詞:山田將司
作曲:THE BACK HORN

溢れ出す人ゴミの中で
動けない 僕は動かない
見上げては欠伸嚙み殺し
青い空 只空は青い

過去の自分がいるよ
エスカレ一タ一の上
僕に手招きしてる

タイムマシ一ンで果てしない未來へ
僕らは死んで 限りない想像の世界で

TVでは麻痺を切らした
動物が何か伝えてる
慣れてゆくこの街のリズム
離れてく初めての記憶

繫がる事は無いよ
匿名希望の影
何處までも憑いてくる

さざめくハイウェイ 絕望を溶かして
僅かな愛で限りない想像を描いて

制御不能な慾望
冷めたフリした本能
僕を探しているよ

タイムマシ一ンで果てしない未來へ
僕らは死んで でもまだ死ねなくて

さざめくハイウェイ 絕望を溶かして
僅かな愛で限りない想像を描いて


5.鏡

作詞:山田將司
作曲:THE BACK HORN

鏡の無い世界じゃきっと僕達は
自分を殺してしまうよ
鏡の無い世界であなたは一人ぼっち
自分を殺して誰と巡り合う

朝日の射す公園 零れる希望に
眩んだこの目閉じて
明かりの無い世界を夢中で驅け回った
記憶の裡側を今感じてる

傷だらけの男の子
ママの手を握る女の子
大人になって誰かを愛せる時まで
夜を越え續けるのさ

出會いは未知への旅
その扉を開けた時に
この眼に何が映るだろう

鏡の無い世界じゃきっと僕達は
自分を殺してしまうよ
飾りの無いままで 痛みを恐れないで
いつまでもその燈を守り續けて

屈折した心には
氣まぐれな天使と惡魔
何處に居ても笑えない事ばかりだよ
だけど太陽は照らすのさ

出會いは未知の旅
その扉を開けた時に
僕じゃない僕が居て

素敵な日々への旅
その扉を開けた時に
あなたが笑ってくれたら…


6.白夜

作詞:菅波榮純
作曲:THE BACK HORN

君にさよならを告げて
俺は晴れて自由になった
縛られて嫌になって
砂埃 唾を吐いた

サラバ サラバ 君よサラバ
俺のもとを去った人よ 泣かないで
ハレよ ハレよ 今日もハレよ
眩し過ぎる太陽さえ奪えずに

教會の鐘が響いて
幸せな奴らが出てきた
俺は黑貓になって
森の奧へ迷い迂んだ

サラバ サラバ 君よサラバ
俺のもとを去った人よ 泣かないで
ハレよ ハレよ 今日もハレよ
ミルク色の空の下で永遠に

夜がこなければ誰が愛を語るだろう
夜が戀しくて俺は目を潰すだろう
神は知らぬ振りさ 白夜 白夜
胸が壞れそうさ 白夜 白夜

きっと氣の迷い 惡魔の囁きさ
二人バラバラバラバラバラバラバラバラになって
いった たった數秒て

君を想い獨りきりで
何度この手污しただろう 切なくて
きつくきつく赤い糸で俺の全て縛ってくれ
もう一度

夜がこなければ 誰が愛を語るだろう
夜が戀しくて 俺は目を潰すだろう
夜がこなければ夢は灰に變わるだろう
夜が戀しくて乾からびた吸血鬼

神は知らぬ振りさ 白夜 白夜
胸が壞れそうさ 白夜 白夜…


7.蛍

作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN

星よ 月の雫よ
誰の道を照らすのだろう
風よ 森よ 命よ
孤独さえも包むのだろう

夢中で追いかけた微かなその光
銀河に届きそうな空の下で

張り裂ける夜の中を俺達は走り出す
行き場所を探しながら彷徨った蛍のように 今

雲が空を奪って
優しすぎる雨を降らす
過去の傷や涙を
癒しながら消し去ってゆく

儚く揺らしてる小さなその体
飲まれてしまいそうな闇の中で

駆け抜ける日々の中に想い出の花が散る
寂しさを抱えたまま別々の旅路を歩く 今

遠ざかる蝉時雨 風に消えた夏の香り

張り裂ける夜の中を俺達は走り出す
行き場所を探しながら何処までも行くのだろう

駆け抜ける日々の中に想い出の花が散る
寂しさを抱えたまま別々の道を行く

心にたった一つ消えない景色がある
迷ったその時にはいつでも思い出してくれ


8.グラディエーター

作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN

迷い込んだ砂漠の果て 生きる意味を無くしたまま
握りしめた剣はただ一つの誇りだった

夜に滲む罪の跡

燃える生命の花
揺れる衝動のまま
たぎるエナジー
そう命は確かに未来を望んだ

この世界は砂塵の中 闘う日に終わりはない
振りかざした剣は音もたてず崩れ去った

夜に垂れる蜘蛛の糸

叫ぶ欲望さえも
消える静寂の闇
響く魂
そう命は微かに呼吸を続けた

サソリの死骸 蹴り飛ばす
霞んだ視界 晴れてゆく

空に映る影 あなたの顔
生きる意味が今溢れ出すよ

遠く地平の彼方
照らす太陽の下
歩き出した
この大地を強く踏んで

燃える生命の花
揺れる衝動のまま
たぎるエナジー
さあ命が示した生きる場所目指し


9.人間

作詞:菅波榮純
作曲:THE BACK HORN

人間はカナシイ
人間はハカナイ
人間はミニクイ
人間はキレイダナ

產まれ落ちたことが
有罪だとしても
命を抱きしめたい
人と人の間
そこにある何かが
僕らを明日へと繫ぐの?

人間はコワレタ
人間はコワレタ
人間はコワレタ
人間はキレイダナ

君に觸れてたいよ
だけど觸れられない
世界は張り裂けてく
君を神と呼ぶよ
君を愛と呼ぶよ
救いの歌は聞こえない

地球最後の日に笑いた忘れな草
裁きの鐘が響く
首吊り台の上
產まれ生きた日々を
愛しく想えるかな?

人間…


10.罠

作詞:菅波榮純
作曲:THE BACK HORN

絕望は甘い罠 鎖されたその扉
心が戰場だから誰にも救えない
ゼンマイの心臟が運命に操られ
ブリキの兵隊達は殺戮を始める

命さえも玩ぶのか
壞れかけたおとぎの國で
胸の奧に走る痛みを
どうかずっと忘れぬままで

慾望は毒林檎
手に入れたものは何?
未來の子供達へと
遺せるものは何?

愛を知らず搖れるゆりかご
燃え盡きてく眠りの森で
共に生きる喜びさえも
消えてしまう 遠く

優しさを信じ 全てを許して
慈しむように ただわかちあって
わかりあって

命さえも玩ぶのか
壞れかけたおとぎの國で
胸の奧に走る痛みを
どうかずっと忘れぬままで

愛を知らず搖れるゆりかご
何故僕らは生まれたのだろう
遙か彼方
祈りのような子守歌が響く

優しさを信じ 全てを許して
慈しむように ただわかちあって
わかりあって


11.生まれゆく光

作詞:菅波榮純
作曲:THE BACK HORN

何を話そう 未だ見ぬ君へ
僕が見てきた悲しみの果て
傷つけ合って奪い合うこと
僕がしてきた今までのこと

その目背けないで探し續けてくれ
美しい生き方を 今

泣きながら僕ら產まれてきた
愛し合うことを知る為に
優しさはきっと弱さじゃない
暗闇を照らす 照らし出す光

痛みの雨が降り續いてる
抱き締めていた滲んだ手紙

生まれ變わる時は君のもとへゆくよ
穩やかな日溜まりの中で

巡り會う僕ら夜を越えて
信じ合うことを知る為に
一つだけ きっと見つけ出せる
星屑の中で搖れている祈り

この大地に還ってゆく魂達 今
遙か彼方へ命の河が流れ續けてゆくよ

泣きながら僕ら產まれてきた
愛し合うことを知る為に
果てしない時を重ねてきた
許し合うことを知る為に

いつの日かきっと見つけ出せる
暗闇を照らす 照らし出す光